
最新バージョンのDynamicStudio 7.4 のシャドウ法オプションに新たに、アダプティブシャドウトラッキングとシャドウサイズキャリブレーションの2つの機能が追加されました。また、DynamicStudioのその他の新しい機能としてmPODからの再構築とそのデモデータセットがあります。
アダプティブシャドウトラッキングとシャドウサイズキャリブレーション

DynamicStudioのシャドウ法オプションは、粒子の流速及び粒子径の精度と安定性の向上のために、高度な新しいアルゴリズムの更新を続けてきました。
特に計測バイアスの軽減においては、シャドウイメージの校正の方法としてマルチ周波数校正ターゲットによる粒子径と被写界深度の校正機能を有しています。焦点深度から大きく外れた粒子であっても、粒子径の精度と確実な深度位置の双方での校正が行えます。
新しいアダプティブシャドウトラッキングは、シンプルなユーザインターフェースを備えており最小限の入力と光学パラメータ調整のための視覚的フィードバックにより効果的に粒子の検出が行えます。アダプティブスレッシュホールドとアダプティブパーティクルトラッキングは、粒子検出やシャドウ法を利用する上で生じる粒子特性に起因する多くの不確かさを最小限にするための多くのユーザの手間を省きます。 詳細情報
マルチ固有直交分解(mPOD)の最新情報

従来のPODの系列信号成分には、多くの場合カメラの振動によって発生する高周波ノイズが見られます。mPODの自在に調整可能なフィルターバンドはデータからカメラの振動を切り離すことができます。
mPOD解析手法は、ベルギーにあるフォンカルマン研究所(VKI)の協力のもとに開発されました。本手法は、Measurement Science and Technologyに掲載され、流体機械分野で2020年の最優秀論文賞を受賞しました。本バージョンのDynamicStudioでは、計算れたモードからの再構築計算を行うことができる機能を拡張しました。これにより、例えばPIV計測におけるカメラの振動のような、不必要な特徴を除くことが可能となります。どの様に行うかについては、新しいデモデータベースにて確認できます。 詳細情報
新たに更新されたデモデータベース
サンプルデータが含まれたデモデータベースとその解説はPIV用に更新されており、計測におけるカメラ振動を除去するためのmPODや、新しいmPODの再構築の仕方が含まれています。さらに、新しいアダプティブシャドウ法や、BOS技術、ステレオPIV計測と空間的なカメラ校正のためのアクティブターゲット、アクティブイメージステッチングなどのデモデータが含まれます。

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