
3次元デジタル画像相関法 (DIC) システムQ-480は、産業用の大型の部品や構造体の変位やひずみを真の全視野で非接触的に3次元解析するための完全携帯型の光学式測定器です。
産業ユーザーは、大型構造体の変形・ひずみの測定と、大型構造体の多くの位置からの測定データの取得を必要としていますが、当測定器は、そのような用途のためにすぐに使用できる理想的なソリューションとなっています。
原理
Q-480システムは、校正やセットアップを必要とせず、すぐに使える「自動露出」の概念を基にしています。Q-480は、大型構造体の産業用途に適するよう改良されています。負荷をかける前に、構造体全体についてほぼ無限数の基準画像を撮影することができます。2回目の画像を取得するためにそれぞれの測定位置に戻る際、剛体運動を最小限に抑えるための、新型ハードウェア・ソフトウェア再配置ソリューションを使用してシステムが再配置され、ひずみ場を瞬時に確認することができます。
幅広い応用例
- 1回の読み込みサイクルでの複数領域の測定
- 大型構造体の調査
- アクセスが困難な領域の測定
- ひずみのホットスポットの発見
- FEAの妥当性確認
- 風力発電、航空宇宙、土木、海洋産業
設計
固定式センサー設計のため、標準型DICシステムのようにセットアップや校正の必要がないことを意味しています。一体型センサーヘッドには、2台のCCDカメラ、弊社独自のHILIS光源の小型モデル、再配置用レーザーポインター、制御ボタンが搭載されています。オプションとして2つ目のリモートタッチスクリーンを使用することで、狭い試験環境での操作性が向上します。
再配置用ソフトウェアツール
Q-480は弊社標準のIstra4Dソフトウェア上で動作します。再配置機能により、最終読み込み画像と基準画像との差が最小になるよう正しい位置が示されます。この正しい位置が検出されると、変位やひずみの結果が自動的に生画像上に重ねて表示され、ユーザーはこの画像を保存して次の作業に移ることができます。
堅牢性
電子機器とノートパソコンは、携帯性を高めるために堅牢なPeli機器ケース内に収まり、一般的な試験環境にも対応しています。
その他の機能
- 自動露出のDIC – セットアップや校正は不要
- 産業環境のための堅牢性
- 一体型照明
- タッチスクリーンで簡単操作
- コンパクトかつ軽量
- リアルタイムの結果
- 多くのAOIを持つ大型構造体に最適
- AOI間の切り替えが簡単
- 全データに信頼度マージン (誤差近似) を表示
- ワンクリックでの評価
測定原理
Digital Image Correlation(DIC)は、グレー値のデジタル画像に基づくフルフィールド画像分析方法であり、ロードされたオブジェクトの輪郭と変位を3次元で決定できます。